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F3。良いカメラだが、使い難い点も多々ある。例えば絞り優先時のAEロックがやり難い、ファインダー内の絞り値表示が見難く、シャッタースピードが表示されない、シャッター音が結構うるさい、等々。しかしそれを上回る魅力がF3にはある。
MD-4を装着したF3を構えるとき、全身で撮影に向かっているのだという気分の高揚を味わうことができる。得難い魅力があるカメラ。
ジウジアーロ・デザインのボディーは威圧感たっぷり。MD-4を装着してこそのボディデザイン。その甲高い動作音にはシビレてしまう。しかし重い。Leica R3 MOTにWINDERを装着したのといい勝負。気楽なスナップ時にはMD-4をはずせばよいわけだが、あのグリップの朱色のラインが気に入らない。そういう時には同じくジウジアーロがデザインしたEMを使うことにしている。
本機は米国のKEHから中古で買ったのだが、梱包を開けたらペンタ部がベコンと凹んでいてビックリ。しかし他の部分は格安の割にはきれいだった。ファインダーはハイアイポイントよりノーマルのほうがデザイン的には好い。
F3は今のところ修理の心配は無いが、どれだけニコンが面倒をみてくれるかは、おそらくニコンの業績次第だろう。
Nikon F3
2005.12
Nikkor 50mm F1.2を購入。フジのミニコピーを使うようになったので、ISO 6という超低感度のこのフィルムには明るいレンズが必要になったからだ。
ピント合わせがとても楽しい。絞り開放では僅かにふわっとしており、ポートレイトなどに良いかもしれない。
NIKON F3